美しいひとだなぁ。
うん、知ってた。
菩薩がヒーローってどんだけやねん。
どこにも出入り自由自在なひとだ。
あの場のみなを煙に巻いて、おのれが牢にぶち込まれるまでが計算尽くだよね。
ヅラさんはたぶん本気出したら、だれよりもチートなキャラなんだけど。
(でもまだ、刀を抜いていない。)
このひとは成しちゃうんだろう。銀さんや晋ちゃんでは到達し得なかった舞台で、ひとり。
共闘態勢が現実味を帯びてきたので、鬼兵隊や快援隊への根回しとかもすでにしているのかもしれない。
攘夷志士だけではどうにもならないという視野を、将軍家や真選組との関わりのなかで持ち得たとして、それをいざというときに実行に移せる度量と実力、柔軟さ。その魂は遙か高処にある。
しかしこの美しいひとは、なによりおそろしいのだ。
どこまで知っていて、ただ、見ていたのか。
銀と晋との直接対決の闘いを、避けがたいものとして捉えていたのか。
その場におのれは不要と(むしろいないほうがよいだろうくらいに)考えたのか。
茂茂を護る立場にヅラさんはない。
どこから状況を把握していて、後手に回りただ手を拱くしかなかったのか。
それともそのすべてを最高のタイミングでひっくり返すだけの、乾坤一擲の機会をあえて待つことをえらんだのか。
目指す「夜明け」のために。
衆生を救う、彼は人の身で、菩薩にならざるをえなかったひとだから。
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このひとは成しちゃうんだろう。銀さんや晋ちゃんでは到達し得なかった舞台で、ひとり。
共闘態勢が現実味を帯びてきたので、鬼兵隊や快援隊への根回しとかもすでにしているのかもしれない。
攘夷志士だけではどうにもならないという視野を、将軍家や真選組との関わりのなかで持ち得たとして、それをいざというときに実行に移せる度量と実力、柔軟さ。その魂は遙か高処にある。
しかしこの美しいひとは、なによりおそろしいのだ。
どこまで知っていて、ただ、見ていたのか。
銀と晋との直接対決の闘いを、避けがたいものとして捉えていたのか。
その場におのれは不要と(むしろいないほうがよいだろうくらいに)考えたのか。
茂茂を護る立場にヅラさんはない。
どこから状況を把握していて、後手に回りただ手を拱くしかなかったのか。
それともそのすべてを最高のタイミングでひっくり返すだけの、乾坤一擲の機会をあえて待つことをえらんだのか。
目指す「夜明け」のために。
衆生を救う、彼は人の身で、菩薩にならざるをえなかったひとだから。
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