「天涯の遊子」土桂篇。
土方と桂。と銀時。もしくはパー子&ヅラ子。
近藤もお出まし。4回に分ける。
紅桜以降、動乱篇まえ。
連作的には土桂『仮寝』の終端から、沖桂『雪白』とほぼ並行。
夜空にぽっかりと浮かぶ満月が水面(みなも)に映る。
春、庭先に陽炎が立つ。
雷鳴の轟きに耳を塞いでも稲光はすでに跡形もない。
手を伸ばそうにもたしかにそこに見えているものには届かず、捕らえることは叶わない。
この腕に抱くことなど、夢のまた夢。
* * *
傷を負ったそれを匿い、看病し。
情が移ったというよりは、気づかずにいたおのれのこころの裡を暴かれて。だが知られてしまった恋情は意外にも、拒絶されずに未来へと放り出された。敵方なのに。
我が身に懸想するおとこへの手慣れたあしらいのうちかと、せめてもの意地で強引に奪った口接けは、それから長く土方を呪縛することとなった。
思い切り深くかさねた口唇に舌まで絡めて吸って、名残を惜しみつつ放したとき、拳で殴られるくらいのことは覚悟していたのだが。桂はさしたる動揺もしめさず、それどころか不敵に笑ってみせた。
「大胆だな。だがやはり芋だ。舌をかみ切られるとは考えなかったのか?」
云われて土方は、苦笑した。なるほど、その可能性があったか。だが。
「俺ぁ、あんたにそこまで嫌われちゃいねぇだろ。てか、現にされてねぇし。そうやって殺す必要性を認めるほど、俺を…真選組を重要視しちゃいねぇだろうが。桂?」
いささか自嘲気味に云えば。
「おれのからだにはそれなりの価値がある。この頸とは違った意味でな。髪の一条、接吻ひとつといえども、安くはないぞ。土方」
「…………」
桂が云わんとした意味は、おぼろげながら土方にも察しはついた。攘夷の戦を闘い抜くためになら、たいがいのことはしてのけたろう。このみごとなまでに揺るがぬおとこは。
「代償はてめぇを無事ここから逃がすこと、でどうだ」
売り言葉に買い言葉で応じる。知った土方の恋情を逆撫でするかのことばを紡ぐ憎さに。…それともこれは牽制だろうか。桂は婉然と微笑した。
「もともとその気だったではないか。奪い得というやつか。芋侍」
「上層部(うえ)にもいっさい報告しねぇ。ここでのことはすべてなかったことにする」
試されているのか。駆け引きか。取り引きなのか。困惑を悟られぬよう平静を装って土方が告げたのへ、桂は素っ頓狂な反応をよこした。
「となると、貴様の告白もなしになるのか」
遊ばれてるのか。ただ天然のなせるわざか。土方は知らず赤面して叫んだ。
「だぁっ。そりゃあ、ちげーだろうがよ。こんな思いさせられて、なしにされてたまるか」
桂はおもしろそうに土方を眺める。
「ふむ。そうか。ただ上層部(うえ)を欺くか。貴様の忠義に背いて。では接吻ひとつでは割に合わぬだろう」
え?
桂の腕がおのれの腕にかかり、吐息が口唇を掠める。触れるか触れないかの啄むような感触が、いまさっき深く絡んだそれを遙かに凌駕して、土方の心臓を鷲摑みにした。
* * *
あのあと桂一派が高杉一派とやり合ったと知った。その一件に荷担した白髪頭は、桂が過去を共有しそのこころの奥深くに棲まわせている存在のようで。
土方はあれから桂と見(まみ)えていない。偶然出くわした町なかで追走劇を演じても当然のごとく逃げられる。真選組の副長として本気で捕縛にはあたったが、迷いがないとは云いきれない。会うための手立てなどないし、そもそも連絡のつけようがない。
このまま会えずにいてこの気持ちが消えていくなら、それに越したことはないのだと思ってみたが、そんな単純なものであるわけもなく。よけいにおもいは募るばかりで、土方はめっきり煙草の数が増えた。
桂からの戯れに、等価交換以上のものを見出すのは愚かとわかっていても、その一縷の希みをみずから絶つことが土方にはできなかった。
もとより重度の喫煙者ではあったが、過度に過ぎたか、近藤が案じてきた。
「おい、トシ。ちょっと量が過ぎねえか。近頃どうも苛ついているようだが、なにかあったのか」
「いや、べつに。近藤さん、あんたの気のせいだ」
「そうかぁ?ならいいんだが。憂さ晴らしに、ぱぁっと飲みにでも行くか」
そういって『スナックすまいる』に誘われたが、どうせ局長ご執心のあの女にぼったくられるのがオチだ。適当に理由をつけて断って、だがまあ、飲みに行くのはわるくないなと思い直した。馴染みの店に顔を出すか、いや、ひとりで飲めるところならどこでもいい。女と騒ぐ気分にはなれなかった。
かぶき町界隈をぷらぷらと歩きながら、とくに店のあてもなく時間を潰していると。すこし行った通りのむこうの二階家に万事屋の看板が目に入った。
あれ、ここは。妙な既視感に土方は足を止める。しばらく周囲を眺めてから苦笑した。初めて間近に桂と相見えた場所のちかくだったと気づいたからだ。
「無意識ってやつかい? ざまぁねえや」
ひとりごちて踵を返しかけたところへ、見覚えのある白髪頭が目に入った。たったいま見た看板の万事屋のあるじだ。会いたくもないやつには会うもんだと、通りに交差する狭い路地からその白髪頭を見るともなしに見ていると、どうも女連れのようである。着物の着こなしから見て水商売の女のようだが、にしては品があり、そのうえ小股の切れ上がったいい女だ。いささか背は高めだが、艶やかな黒髪の、白髪頭にはもったいないくらいの美人だった。
おんなは万事屋と親しげに二言三言ことばを交わして、手を振って別れた。そのまま別の脇道へ歩いていく。いまから店にでも出るのだろうか。好奇心に駆られて、もしそうならその店にでも行くかと考え、後を追おうとしたとき。
いまさっき背を向け手を振りながら振り返りもせず素っ気なく別れた万事屋が、おんなの姿が路地向こうに消える間際になって、その後ろ姿を見送っているのに気づいた。やわらかな愛おしげな少しせつなさの浮かぶ面持ちをして。
あの野郎にもあんな顔ができるのかと思いながら、いささか腑に落ちないものを感じつつ、おんなを見失うまいと足を速める。ところへ、万事屋がこちらに気づいて、奇妙に険のある表情を浮かべた。だがそれはほんの一瞬のことで、すぐにいつものように気怠げな目でへらりと笑って、ちかづいてくる。
「あれ、多串くんじゃない。なにしてんの。見回り?」
めずらしくなんやかやと話しかけてきて、結局土方は、そのおんなを追うのを諦めた。万事屋が土方の意図に気づいてそれを阻んだのだろうとは察せられたが、あのおんなにそこまでして土方を近づけたくないのかと、また妙な引っかかりを覚えた。
その疑念が氷解したのは、ほどなくして。
あいかわらず煙草の増えるままの土方を案じた近藤によって、半ば強引に飲みに付き合わされたときだ。近藤の誘った先は『すまいる』ではなく、なにを思ってか『かまっ娘倶楽部』というおかまバーだった。
なんでも、にぎやかに陽気に騒いでぱあっと憂さを晴らすにはうってつけの店だとかで、たしかに見目はともかく気立てのいいホステスたちが、景気よく踊り、上手に場を盛り上げている。そこで、あの先日のおんなに出会った。
てか、おかまバーなのだからおとこだったわけで、土方はあんぐり口を開けた。この美人が、おとこ?
おんなは真選組の客にも慣れているようで、言葉遣いこそいささかぶっきらぼうだが近藤相手に如才なく挨拶し。連れの土方の姿を認めて一瞬戸惑ったようにも見えたが、土方がそれを訝しむまもなく、艶やかな笑みを浮かべてみせた。愛想笑いとわかっていても思わず土方がどきりとするほどの、妖艶な微笑だった。
「トシ、ヅラ子さんだ。この店一のきれいどころだぞ」
案内されたテーブル奥に腰をおろした近藤が、並んだ土方にそう紹介する。
「よろしくご贔屓に。こちらが鬼の副長さん?」
おんなが軽く目を伏せ挨拶した。見目に似合わぬ源氏名だ。
「そうだ。俺と違っていい男だろう」
「あら、近藤さんもいいおとこよ」
顎の立派なあずみというホステスが、しなをつくって近藤のとなりに座った。土方のとなりには、ヅラ子が着く。がらにもなく鼓動が高まるのを土方は自覚した。
やべぇ。おとこといわれても見た目は完璧、美女そのものだ。しかも好みのど真ん中だ。愛だの恋だのに夢を描く性分ではなかったはずだが、先日来、ありていに云って桂とのことがあってから、自分がその幻想に囚われていることを否応なしに思い知らされていた土方には、警鐘があった。桂に会えない憂さをこのおんなにぶつけてしまいそうな予感だった。
そういえば、どことなく似ている気がする。夜の化粧の乗った顔からは素顔は思い描けないが。
話し上手聞き上手のあずみが近藤と場を盛り上げるなか、土方は適当に相づちを打ってヅラ子の酌を受ける。酔いがまわるにつれ緊張は解けたものの、間近で見れば見るほど、凄味のある美人だった。だが素顔はきっともっと清楚な感じなんだろう。やはりどこかしら、桂の静謐な美貌を思わせた。
気になって、気に入って、こんな機会に恵まれたなら、やはり気にかかってくることがある。もう少し、その声も聞いてみたいし。
続 2008.04.02.
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夜空にぽっかりと浮かぶ満月が水面(みなも)に映る。
春、庭先に陽炎が立つ。
雷鳴の轟きに耳を塞いでも稲光はすでに跡形もない。
手を伸ばそうにもたしかにそこに見えているものには届かず、捕らえることは叶わない。
この腕に抱くことなど、夢のまた夢。
* * *
傷を負ったそれを匿い、看病し。
情が移ったというよりは、気づかずにいたおのれのこころの裡を暴かれて。だが知られてしまった恋情は意外にも、拒絶されずに未来へと放り出された。敵方なのに。
我が身に懸想するおとこへの手慣れたあしらいのうちかと、せめてもの意地で強引に奪った口接けは、それから長く土方を呪縛することとなった。
思い切り深くかさねた口唇に舌まで絡めて吸って、名残を惜しみつつ放したとき、拳で殴られるくらいのことは覚悟していたのだが。桂はさしたる動揺もしめさず、それどころか不敵に笑ってみせた。
「大胆だな。だがやはり芋だ。舌をかみ切られるとは考えなかったのか?」
云われて土方は、苦笑した。なるほど、その可能性があったか。だが。
「俺ぁ、あんたにそこまで嫌われちゃいねぇだろ。てか、現にされてねぇし。そうやって殺す必要性を認めるほど、俺を…真選組を重要視しちゃいねぇだろうが。桂?」
いささか自嘲気味に云えば。
「おれのからだにはそれなりの価値がある。この頸とは違った意味でな。髪の一条、接吻ひとつといえども、安くはないぞ。土方」
「…………」
桂が云わんとした意味は、おぼろげながら土方にも察しはついた。攘夷の戦を闘い抜くためになら、たいがいのことはしてのけたろう。このみごとなまでに揺るがぬおとこは。
「代償はてめぇを無事ここから逃がすこと、でどうだ」
売り言葉に買い言葉で応じる。知った土方の恋情を逆撫でするかのことばを紡ぐ憎さに。…それともこれは牽制だろうか。桂は婉然と微笑した。
「もともとその気だったではないか。奪い得というやつか。芋侍」
「上層部(うえ)にもいっさい報告しねぇ。ここでのことはすべてなかったことにする」
試されているのか。駆け引きか。取り引きなのか。困惑を悟られぬよう平静を装って土方が告げたのへ、桂は素っ頓狂な反応をよこした。
「となると、貴様の告白もなしになるのか」
遊ばれてるのか。ただ天然のなせるわざか。土方は知らず赤面して叫んだ。
「だぁっ。そりゃあ、ちげーだろうがよ。こんな思いさせられて、なしにされてたまるか」
桂はおもしろそうに土方を眺める。
「ふむ。そうか。ただ上層部(うえ)を欺くか。貴様の忠義に背いて。では接吻ひとつでは割に合わぬだろう」
え?
桂の腕がおのれの腕にかかり、吐息が口唇を掠める。触れるか触れないかの啄むような感触が、いまさっき深く絡んだそれを遙かに凌駕して、土方の心臓を鷲摑みにした。
* * *
あのあと桂一派が高杉一派とやり合ったと知った。その一件に荷担した白髪頭は、桂が過去を共有しそのこころの奥深くに棲まわせている存在のようで。
土方はあれから桂と見(まみ)えていない。偶然出くわした町なかで追走劇を演じても当然のごとく逃げられる。真選組の副長として本気で捕縛にはあたったが、迷いがないとは云いきれない。会うための手立てなどないし、そもそも連絡のつけようがない。
このまま会えずにいてこの気持ちが消えていくなら、それに越したことはないのだと思ってみたが、そんな単純なものであるわけもなく。よけいにおもいは募るばかりで、土方はめっきり煙草の数が増えた。
桂からの戯れに、等価交換以上のものを見出すのは愚かとわかっていても、その一縷の希みをみずから絶つことが土方にはできなかった。
もとより重度の喫煙者ではあったが、過度に過ぎたか、近藤が案じてきた。
「おい、トシ。ちょっと量が過ぎねえか。近頃どうも苛ついているようだが、なにかあったのか」
「いや、べつに。近藤さん、あんたの気のせいだ」
「そうかぁ?ならいいんだが。憂さ晴らしに、ぱぁっと飲みにでも行くか」
そういって『スナックすまいる』に誘われたが、どうせ局長ご執心のあの女にぼったくられるのがオチだ。適当に理由をつけて断って、だがまあ、飲みに行くのはわるくないなと思い直した。馴染みの店に顔を出すか、いや、ひとりで飲めるところならどこでもいい。女と騒ぐ気分にはなれなかった。
かぶき町界隈をぷらぷらと歩きながら、とくに店のあてもなく時間を潰していると。すこし行った通りのむこうの二階家に万事屋の看板が目に入った。
あれ、ここは。妙な既視感に土方は足を止める。しばらく周囲を眺めてから苦笑した。初めて間近に桂と相見えた場所のちかくだったと気づいたからだ。
「無意識ってやつかい? ざまぁねえや」
ひとりごちて踵を返しかけたところへ、見覚えのある白髪頭が目に入った。たったいま見た看板の万事屋のあるじだ。会いたくもないやつには会うもんだと、通りに交差する狭い路地からその白髪頭を見るともなしに見ていると、どうも女連れのようである。着物の着こなしから見て水商売の女のようだが、にしては品があり、そのうえ小股の切れ上がったいい女だ。いささか背は高めだが、艶やかな黒髪の、白髪頭にはもったいないくらいの美人だった。
おんなは万事屋と親しげに二言三言ことばを交わして、手を振って別れた。そのまま別の脇道へ歩いていく。いまから店にでも出るのだろうか。好奇心に駆られて、もしそうならその店にでも行くかと考え、後を追おうとしたとき。
いまさっき背を向け手を振りながら振り返りもせず素っ気なく別れた万事屋が、おんなの姿が路地向こうに消える間際になって、その後ろ姿を見送っているのに気づいた。やわらかな愛おしげな少しせつなさの浮かぶ面持ちをして。
あの野郎にもあんな顔ができるのかと思いながら、いささか腑に落ちないものを感じつつ、おんなを見失うまいと足を速める。ところへ、万事屋がこちらに気づいて、奇妙に険のある表情を浮かべた。だがそれはほんの一瞬のことで、すぐにいつものように気怠げな目でへらりと笑って、ちかづいてくる。
「あれ、多串くんじゃない。なにしてんの。見回り?」
めずらしくなんやかやと話しかけてきて、結局土方は、そのおんなを追うのを諦めた。万事屋が土方の意図に気づいてそれを阻んだのだろうとは察せられたが、あのおんなにそこまでして土方を近づけたくないのかと、また妙な引っかかりを覚えた。
その疑念が氷解したのは、ほどなくして。
あいかわらず煙草の増えるままの土方を案じた近藤によって、半ば強引に飲みに付き合わされたときだ。近藤の誘った先は『すまいる』ではなく、なにを思ってか『かまっ娘倶楽部』というおかまバーだった。
なんでも、にぎやかに陽気に騒いでぱあっと憂さを晴らすにはうってつけの店だとかで、たしかに見目はともかく気立てのいいホステスたちが、景気よく踊り、上手に場を盛り上げている。そこで、あの先日のおんなに出会った。
てか、おかまバーなのだからおとこだったわけで、土方はあんぐり口を開けた。この美人が、おとこ?
おんなは真選組の客にも慣れているようで、言葉遣いこそいささかぶっきらぼうだが近藤相手に如才なく挨拶し。連れの土方の姿を認めて一瞬戸惑ったようにも見えたが、土方がそれを訝しむまもなく、艶やかな笑みを浮かべてみせた。愛想笑いとわかっていても思わず土方がどきりとするほどの、妖艶な微笑だった。
「トシ、ヅラ子さんだ。この店一のきれいどころだぞ」
案内されたテーブル奥に腰をおろした近藤が、並んだ土方にそう紹介する。
「よろしくご贔屓に。こちらが鬼の副長さん?」
おんなが軽く目を伏せ挨拶した。見目に似合わぬ源氏名だ。
「そうだ。俺と違っていい男だろう」
「あら、近藤さんもいいおとこよ」
顎の立派なあずみというホステスが、しなをつくって近藤のとなりに座った。土方のとなりには、ヅラ子が着く。がらにもなく鼓動が高まるのを土方は自覚した。
やべぇ。おとこといわれても見た目は完璧、美女そのものだ。しかも好みのど真ん中だ。愛だの恋だのに夢を描く性分ではなかったはずだが、先日来、ありていに云って桂とのことがあってから、自分がその幻想に囚われていることを否応なしに思い知らされていた土方には、警鐘があった。桂に会えない憂さをこのおんなにぶつけてしまいそうな予感だった。
そういえば、どことなく似ている気がする。夜の化粧の乗った顔からは素顔は思い描けないが。
話し上手聞き上手のあずみが近藤と場を盛り上げるなか、土方は適当に相づちを打ってヅラ子の酌を受ける。酔いがまわるにつれ緊張は解けたものの、間近で見れば見るほど、凄味のある美人だった。だが素顔はきっともっと清楚な感じなんだろう。やはりどこかしら、桂の静謐な美貌を思わせた。
気になって、気に入って、こんな機会に恵まれたなら、やはり気にかかってくることがある。もう少し、その声も聞いてみたいし。
続 2008.04.02.
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